上海にありながら、上海らしくない街。フランス人が居住区としていた旧フランス租界を歩いてみました。でもフランス租界と聞いてもちょっとイメージがしづらいですよね。そもそも租界ってなんなんでしょう?
租界とは?
いろいろな辞書に書いてあることを自分なりにまとめてみると、旧中国時代に外国人が様々な権益を握っていた地区のこと。植民地ではないけれど、半植民地のようなもの。中国にありながら、外国人が警察・行政の権利を有していた地区。一国が管理していた専管租界と、複数国が管理していた共同租界があった。南京条約を機に1845年、イギリスが最初の租界を設置し、第二次世界大戦後に返還されるまで最大で8ヵ国28ヶ所の租界が設置された。
ではフランス租界とは?
フランス租界とは、租界の中でもフランスが持っていた専管租界ということですね。フランスが管理していた治外法権の地区。当時の中国人は租界には住居を構えることができなかったそうなので、純粋にフランス人が住んでいた居住区だったのでしょう。当時の街並みがそのまま残っている、中国上海であるけれど上海ではない特別な地区なんです。上海のパリ、なんて言われ方もするそうです。
旧フランス租界を歩いてみよう
さて、フランス租界を歩いてみます。確かに、普段思い浮かべる中国のイメージとは全く違います。
中国人には静かなイメージを持ちませんが、フランス租界はとても静か。
喧騒とはかけ離れていて、どこにいても見かける主張の強い”漢字の広告”もあまり見かけません。
途中でコンビニに寄って、気になったのがこれ。静かでおしゃれなフランス租界だけどコンビニの中はやはり中国を感じます。
なぜジーンズが道に干してあるのか謎。
La Fini Nail Bautique&Cafeで一息。
おしゃれなカフェが入ったので入ってみました。
カウンターがおしゃれ。
ブルーベリーベーグル。
ワッフル。味は普通だけど花の置き方とかちょっと小洒落てました。ちっちゃなアフタヌーンティーセットもあったので、それを頼んでもよかったなーと。
再び散歩を再開します。
いかがでしょう。
この建物なんてパリのイメージそのままですよね。
おしゃれなカフェを発見しました。テラス席にお客さんがたくさんいますが、外はとても寒いです。寒くてもテラスに座るのが上海スタイルなんでしょうか。それともただの喫煙席で仕方なくなのか・・・。
このお店も賑わってました。賑わってるところに更に殺到するのが上海っ子の特徴なのかな。
「・・・。」
ところどころおしゃれな看板もあります。
上海の若者に人気のアイスクリーム屋さん。What is your Flovor?
この行列はヤバイです。どれだけ人気なのか。
買ったアイスクリームを早速写真にとってますね。
食べてみたかったのですが、並ぶ体力も気力もなく挫折。
ディナーは中華を。上海の名店と噂の圓苑。
こちらが名物の圓苑紅焼肉。豚バラ肉を醤油ベースのタレで煮込んだ上海料理の代名詞の品なんだとか。ボリュームたっぷりなので、2、3人以上で注文することをオススメします。98元(約1600円)。
蟹粉豆腐128元(約2100円)。上海ですからやはり蟹を食べたい。これオススメです。
焼き小籠包は上海にきて初めて食べましたが、美味しいですね。か
フランス租界
フランス租界、期待していたんですが期待しすぎていたようです。冬なので木々が枯れてしまっていることが原因かもしれませんが少し残念でした。もっと、楽しい散歩になると思っていましたが・・・。また春の時期にこられたら違った印象かもしれません。
このあたりで上海の期待はずれ感が大きくなってきたのですが、夜に外灘へ行ったら感動しました。上海、実はいいですね。