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海外ノマドの大先輩!自由で幸せな英国紳士の話

こんにちは、Kazです。これは遡って2015年のお話。フィリピンのマニラから、タイのバンコクへ向かうフライトでたまたま友人の隣に座った英国紳士。実は彼は、僕が憧れる自由なライフスタイルを28年も前から実現していたという、大先輩だった!・・・らしいです。

というのも僕は疲れて眠っていたし、英語もほとんどわからないので。。。

今回はその友人に頼み込んで、最高に自由な英国紳士の話を記事にしてもらいました。僕らだけに留めておくのは勿体ないので、みなさんにもシェアします!どうぞ。

(2015年10月の記事です)

PROFILE

Kaz
Traveler / Nomad / Minimalist

  • 年間180日海外、住所不定ノマド
  • 36ヵ国100都市、バンコクが拠点
  • 旅と自由、マイルとホテルが好き

目次

少年のような紳士。

若々しくスタイリッシュな白人男性。組んだ長い脚にスリムジーンズがよく似合う。
50歳を超えているとはとても信じ難かった。
子供のようにキラキラした目が明るく茶目っ気たっぷりに輝くと思うと、知識や経験の泉のような深みのある大人の眼差しにシフトする。クルクル変わる豊かな表情。随所で笑わせてくれるほどユーモアがあって、大きく揺れる機内で絶えず安心させてくれるほどに、落ち着きがあって、おおらかで優しい。温かみが奥から湧き出ているような素敵な笑顔をする人。目の前の人や景色、何を見るにも興味深々な目で覗き込んで、一緒に話をして過ごしている時間がいかにも「楽しくてたまらないよ!」というような顔をして話す人。”魅力的”という言葉がぴったりで、近くで目を凝らして見ればみるほど、少なくとも10歳以上は若く見えた。

旅が日常の人生。

マニラ〜バンコク。この区間の飛行機は数えきれなく利用しているのだとか。
出張かと思いきや、気が向くままに旅立って、好きな場所に好きなだけ仕事をしに出かけているという、そんな自由なライフスタイルを実現しているトラベラーだった!

出身はイギリスのロンドン。自国を出て、もう28年ほど旅する生活を続けている。「数年前に海外で暮らしている時間が故郷で過ごした時間を超えてしまったんだ。」と、笑う。ロンドンには、少し郊外の海沿いの景色のいい場所に家を持っているけれど、それは人に貸して、自分は観光客のような気持ちでたまに数日帰るだけなんだとか。ロンドンいう街を楽しむにはそれぐらいがちょうどいいらしい。

旅、生活の拠点は?家族は?

世界38カ国を旅した後、今は一番好きなアジアに拠点を置いている。そして、主にアジアを回りながら、頻度は以前より少ないものの世界各国・各地への旅を続けている。次に行きたいと思っているのは、タイミングが合わず行き逃している、ミャンマーとイタリアのローマ。

現在は再婚された奥さんと2人のお子さんとフィリピンで幸せな家庭を持っている。お子さんがまだ小さいので、家族旅行は今は国内がほとんど。子供が育つのを楽しみに、今はフィリピンの色んな場所へ子供達を連れて出かけているという。そんな家族愛たっぷりのパパ。

そして、静かな環境の中で一人で仕事に集中したくなると、彼は単身国外へ旅立つ。タイなど近隣の国に1ヶ月ほど滞在して、その国に持っているお気に入りのアパート等で仕事をしながら暮らすのだ。日常的にフィリピンとそういった何カ国かの拠点を往復する生活をしている。

家族は寂しくないのか、、?

iPhoneには、パパに抱きついて満面の笑顔で笑うめちゃくちゃ可愛い子供達や、照れた顔でピースしている若くて可愛いらしい奥さんの写真がたくさんあった。家族にとって、大好きなパパが旅に出るのはもう日常のよう。話に聞く限り、子供達はそれはそれは豊かな感性で、それぞれの個性をスパークさせて伸びやかに育っていた。インターナショナル・スクールで友達もたくさん!美人の娘さんはモデルに、元気有り余っている下の息子さんはエンターテイナーに興味があるそうで、カメラを向ければ一方は大人びたポーズを決めまくり、もう一方はクレイジーな踊りを延々と踊り続けるのだとか。「素質は充分(笑)!彼らがそれを選ぶなら、もちろんなれるはずさ!」「もう少し大きくなったら、色んな国で色んなものを見せてあげたい。」人生の選択の自由と、無限の可能性をパパがいつも教えてくれる。いつも心が解放されていて、いつだって楽しそうなパパ。家にいる時は思いっきり家族と一緒にいて、笑顔いっぱいで過ごしてくれるパパ。彼の旅は、彼だけのものではなくて、きっと家族みんなのものなのだ。

収益源、どうライフスタイルを実現している?

仕事は、飛行機のエンジニアをした後、インテリアデザイナーに転身。そして現在は、様々な国の哲学や思想、宗教などを研究し、執筆することを本業としている。楽しくて没頭できる趣味を仕事にできている今にとても喜びを感じている。でもまたきっと残りの人生で別の仕事もやってみるだろうとのこと。「自分がやりたいと思うことをやるのが一番いい。」

海外の拠点にはいつも、都心から少し離れた静かで自然豊かな場所を選ぶ。電話にも訪問者にも集中を邪魔されない、自分だけの空間。そこで部屋のテーブルに真っ白な紙を何枚も広げて思いつくままアウトプットしたり、カフェに出かけてコーヒーを飲みながらゆっくり本を読み込んだりする。「静かな気持ちよい空間でこそ、いい仕事はできるから。」
もちろん家も大好きだけれど、仕事に向いてる場所ではない。何しろ「子供達がすぐに飛びついてきて離してくれないし、家の中は絶え間なく賑やか過ぎて!」
困ったよという表情をしながら、とてもとても幸せそうに笑って、そう言った。

滞在先では、もちろん仕事の他にも電車で気ままに都心へ出かけたり、好きな寺院巡りを楽しんだりする。執筆の仕事が趣味であるように、そんな遊びの散歩も仕事のうち。歩きながら気になるデザインを見つけては写真に撮って持ち帰って、それを自分でアレンジしてオリジナルのものを生み出すのが、楽しくてたまらないのだそう。話を聞けば聞くほど、仕事と趣味の間に境界線がない。

趣味が生み出すもう一つの収益源

旅先にいる間も、フィリピンでは彼がデザインを手がけたお店が運営されていて、そこからも収益を得られている。そのお店にはネイルサロンが入っていて、フィリピンではまだ彼の店舗にしかない最先端のマシンを導入しているため、多くの人が訪れる人気店とのこと。(日本にはもう既にいくつかあるというけれど、私には初耳。驚くほど未来型の機械!)

壁には、様々な国で得たインスピレーションから生まれた、彼デザインの絵柄が描かれている。まさしく、散歩の途中に出会ったアジアの寺院のマークをモチーフにしたもの。彼らしいユニークさと温かみが感じられる。
お店の経営は、資金源というよりも、彼の人柄、デザインへの興味、そして旅で培った世界規模の広い視野がとことん活かされている場所だった。そのお店で最先端のマシンが施すアートデザインの再現力は、「Amazing!!」。自分のお店に彼自身が惚れ込んでいて、心の底からワクワクしていて、、まるでとっておきの宝物を見せる子供みたいに写真を見せてくれた。
「たくさんお金はないけど、幸せに暮らすのにお金はそんなに要らないんだ。」

旅のスタイルは?

常にスーツケース一つの荷物だけで、とにかく身軽に旅をしている。200年も前の書籍など、旅先で大量の資料を読むけれど、すべて電子化して保存してあり、一つたりとも持参はしない。仕事はノートPC1台で完結するようにしてある。「嬉しいことに、テクノロジーのおかげで、今はどんどん自由に身軽に旅ができる!」

飽くなき興味と探究心

訪れた各国の文化を、深く語れるまでに勉強・体験している。話に聞く限り、1カ国に半年〜1年半ほどは滞在している。隣国であっても文化が異なることが面白く、そういった差異、相似点の発見やルーツ探求が楽しいのだと言う。
例えばタイとインドの文化はよく似ているそう。食事や寺院、文字、、彼のそんな話を聞いてから触れたタイ文化は、発見が多くてとても興味深いものになった。タイは都市開発の過程でも独自の文化が失われずにいて、そこに強さがある。これから数年でさらに急速に発展を遂げる国の一つだろうとのこと。
長年(28年余り)旅をしているので、昔訪れた国を再訪することは驚きに満ちていて、時代に伴う一つの国の変化をリアルに経験できる。電車もバスも走っていない頃のその国を知っているのだ。20年前の日本だって知っている。それぞれの国の向かう先や、世の中の動きもよく見えているようだった。
驚くほどの知識量。それは純粋に、飽くなき興味と探究心から来ていた。

日本に関する話の一例「ストロングな国、日本!」

日本はとても「storongな(強い)」国。独自の素晴らしい「spirit(精神)」と「culture(文化)」がある。ペリー来訪後も、日本独自の文化は5%ほどしか失われなかった。例えばフィリピンは逆に外来の文化を95パーセント受け入れて、5%しか独自の伝統文化は残っていない。対照的に日本の文化は揺るがない。日本経済は長く低迷し近年大打撃も受けたけれど、その間に日本の生活水準が下がっていないことは驚くべきことだ。他の多くの国ならば、持ちこたえられなかった。これからの20年で日本はまた立て直し、ますます発展していくだろう。日本にはトップレベルの「technology(技術)」があり、何と言っても「polite(礼儀)」という素晴らしい作法がある国。アメリカよりも強いと僕は思っている。
僕は日本が大好きだ。京都の寺院や芸者文化も好きだし、TOKYOはもうずいぶん昔に訪れた時から未来都市のようだった。食べ物も美味しくて、いろんなチョイスが出来る。寿司もうどんもそばも好きだし、たこ焼きが美味しい!旅先でもヘルシーな日本料理を真似て自炊したりするよ。半年日本にいた間には、剣道もやっていた。友人のイギリス人は、日本で20年以上剣道の師範をやっていて、なんと身長が2メートル程もある。誰と戦っても圧勝にちがいないと思いきや、なんと小さな75歳のおじいちゃんに負かされてしまうんだ!剣道というのは、頭を使うスポーツだから、面白いね 。

私の英語力では理解不足だけれど、そんな具合にいくらでも話が続く。相撲が好きというので、千代の富士を知っている?なんてちらっと聞いてみたら、まるでウィキペディアのような完璧に近いプロフィールが出てきた。相撲界に日本人力士を見なくなったことを心から残念がっていた。
そんなふうに、日本ひとつ取っても、私のような知識の少ない国民顔負けに、その国の文化や、現在までの様々な分野の歴史を知っている。

幸せの定義

心が求めるまま、自由気ままに旅立ち、好きな場所で心地よく暮らして、好きな時に好きなだけ好きな仕事に遊びに没頭する。旅をするほど、自分も周りも心豊かになる。人生がどんどん楽しくなる。

彼が実際に生きている人生は、まさしくそんなモデルのようだった!

旅に出て、常にワクワクし、常にインスピレーションを得て、絶えず新しいアイディアが湧き、それがさらに素晴らしい仕事を生み、また旅する余裕が生まれる、、
そんな暮らしを何一つ自慢をするふうでもなく、自分はこの人生を選んでいて幸せで、そんな人生を例えば私だって、もちろん選ぶことが出来る。彼がしてくれたのは、3時間を通してずっと、そういう話し方だった。

「幸せは、have a lot of money より、have a lot of choice.」

「お金をたくさん持つよりも、自由で選択肢をたくさん持てている人生が一番幸福だ。
一箇所に縛られていては、例え大きな仕事で成功していても僕には不自由だから。」

「旅を続けたい!」という私の言葉に、「旅を楽しんで!」と温かい手で力強く握手をしてくれた。

少年ような笑顔で渡してくれた彼のアドレスには、「EXPLORER 《探検家》」の文字が光っていた。

Kazが思うこと

いかがでしたでしょうか?もう素敵すぎますよね!

心が求めるまま、自由気ままに旅立ち、好きな場所で心地よく暮らして、好きな時に好きなだけ好きな仕事に遊びに没頭する。旅をするほど、自分も周りも心豊かになる。人生がどんどん楽しくなる。

こんな自由に生きている先輩がいるんですから、どんどん続いていきたいですね。

幸せは、have a lot of money より、have a lot of choice。
お金をたくさん持つよりも、自由で選択肢をたくさん持てている人生が一番幸福だ。
一箇所に縛られていては、例え大きな仕事で成功していても僕には不自由だから。

とても共感しました!

Kazが気になった彼の特徴まとめ

  1. スタイリッシュでキラキラした子どものような目
  2. 28年以上、世界38ヶ国に暮らすような旅をしてきた
  3. タイやフィリピンなど複数に拠点をもっている
  4. 没頭できる趣味が仕事になっている(新しく作っていける)
  5. 飽くなき興味と探究心からくる知識量
  6. スーツケース1つで旅、パソコン1つで世界中で仕事ができる

ITスキルを駆使していること、趣味を仕事にできること、世界を詳しく語れること、幸せであること。彼のライフスタイルには誰もが憧れる要素がたくさんつまっていますね。

ライフスタイルを設定した矢先の出来事

実は彼と出会う少し前に、自分が理想とするライフスタイルを定めました。すると、理想に近いライフスタイルを送る彼が現れました。彼のような特殊な人が、たまたま近くに現れるなんて偶然は無いと思います。引き寄せ以外のなにものでもありませんね。それに、僕が隣に座っていたなら、彼とそんな話をする事もなかったかもしれません。素敵な世界を見せてくれた彼、そして伝えてくれた友人に感謝です。

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この記事を書いた人

海外を夢見て脱サラ → 大失敗して暗黒時代を3年間もがき苦しむ → 潜在意識を活用 → 30歳にして初海外 → 8年間で34ヶ国80都市を訪問 → タイを中心にゆるく海外ノマド中。

マイルやホテル、猫、潜在意識、ミニマリズムなどが好き。

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