空港ではスーツケースを間違えられるトラブルに注意
3年程前に、夫と2人でアメリカ、サンフランシスコへと旅行に出かけました。滞在日数は2週間。サンフランシスコで車を借りて郊外へも出かけることを計画していました。
アメリカの医療費は驚くほど高いと知人から言われていたので、出発前から事前にインターネットで海外旅行保険に加入して出かけました。私たちの使った飛行機は成田空港発サンフランシスコ着のANAです。
成田空港にて、スーツケースを2つ預けました。私が使っていたスーツケースは新品で、珍しいデザインであったこともあり何も考えずにただカウンターでスーツケースを預け、飛行機に乗り、無事サンフランシスコへ到着しました。
事件はサンフランシスコの空港で起こりました。
預けていたスーツケースをレールから受け取るため、次々に流れてくるスーツケースをじっと見ながら、自分の荷物を待ちました。夫の預けたスーツケースはすぐに見つけ、レールから降ろしましたが、待っても待っても私のスーツケースが現れません。
次第に人も少なくなり、レールの上には一つも荷物がなくなりました。周りを見まわしたところ、持ち主が不明で残されたと思われるスーツケースが3、4個レールの横に置いてありました。
その中に、なんとなく私のスーツケースと似ているものを見つけたので確認してみると、スーツケースに付けられている名前は明らかに私の名前ではありません。しかし、そのスーツケースは私のものと全く同じデザインでした。
どう考えても、このスーツケースの持ち主が私のスーツケースを間違えて持って行ってしまったことは明らかでした。すぐに、近くにいた空港スタッフに声をかけましたが、英語であることもあってなかなか伝わりません。
なんとか説明をして、状況を理解してもらいましたが、その時点ですでにサンフランシスコに到着して1時間以上が経過していました。アメリカ人のANAスタッフが現れ、残されたスーツケースの持ち主に電話をしてくれました。
どうやら相手もアメリカ人のようで、英語で何やら会話が続いたのち、結論が出たようで電話は切られました。話によると、「荷物を間違えて持って行ってしまったアメリカ人男性はすでに電車に乗って、帰路に向かっている。これから荷物を持って戻ってくるが、おそらく1時間以上かかる。それまで待っていてくれ」とのことでした。
それまですでに飛行機到着後、2時間以上もたっている上に、さらに1時間以上待つ。時差ボケもあって体力は限界。これ以上ここで待つことはしたくないとスタッフに伝えると、空港から私たちの滞在先に荷物を郵送してくれると言われました。
スーツケースを郵送してくれるはずが・・・
それは有難いと言って、住所と電話番号を彼に渡し、夫のスーツケースだけを持って滞在先の宿へ移動しました。宿に着いた頃、知らぬアメリカの電話番号から電話がかかってきたため出てみると、相手はどうやらスーツケースを間違えて持って行ったアメリカ男性本人。荷物を送るのはお金がかかるので、荷物を持って宿の近くまで届けると言われました。
なんでもいいから荷物を早く届けて欲しかったので了解しましたが、彼によると、早くても届けられるのは5日後だと言われました。仕方がないので、
着替えや化粧品などもままならぬまま5日間を過ごしました。
その間に、どうしても必要な洗面用具は近くのドラッグストアで購入しました。5日後、アメリカ人男性と宿の近くで待ち合わせをして、スーツケースを受け取りました。彼ももちろん全く悪気はなく、お詫びのお菓子をわざわざ持ってきてくれました。誰を責めることもできませんが、その時はただただ不運だったと思いました。
海外旅行保険では補償されましたか?
現地からAIUの損害保険会社に電話をし、スーツケースが手元に届かなかったことを説明し、空港でもらった証明書をメールに添付して送りましたが、トラブルの原因が航空会社、または空港ではなく、個人にあるので適応されないと言われました。
楽天カードの保険会社も同じ答えでした。
間違えて荷物を受け取って、関税も通れてしまったのだから、トラブルの原因が100%個人にあるとは思えず、空港側、航空会社側の荷物管理に全く責任がないとは言えません。保険会社のこの対応に完全には納得できませんでした。
スーツケース間違いに対する対策やアドバイスをお願いします
自分さえ分かればいいと思っていても、他に人にとって紛らわしくないよう、
スーツケースには必ず何か目立つバンド、もしくは印をつけておくべきだと思います。
また、荷物が万が一手元に来なかった時には、空港で証明書をもらいましょう。その際、書類に保険会社がきちんと納得できる理由が記載されていることを確認するといいと思います。
理由の欄に空港、もしくは航空会社のことが一切記載されていないと、私のように個人の問題とされて保険の対象外となることがあるので気をつけてください。
スーツケースを間違えるトラブルにも注意
僕が、友人から誘われた1週間の上海発のクルーズに乗ろうとしていたときのこと。僕の他に、40人くらいの日本人グループが上海での現地集合の予定でした。
でも、そのうちの一人が空港でスーツケースを取り間違えてしまったそうです。
気づいたのは、空港から1時間近くタクシーで移動した後のこと。
彼女は、スーツケースを持ち主に返さなければと空港へと戻り、
1週間のクルーズ旅行の楽しみと、10万円以上の旅費を無駄にしてしまいました。
人に迷惑をかけてしまうのはもちろん、彼女自身も大きなダメージを負ってしまい、誰も幸せになりません。
スーツケースの確認は、じっくりしっかりと行いましょう。僕も重々気をつけます。