経験豊富な旅人に聞いた、海外のトラブル体験談!
Kaz:35ヶ国80都市を旅し、現在メキシコに2ヶ月滞在中。マイルでのビジネスクラスや、たまの高級ホテルが好き。飛行機は140回、地球9.4周分乗っている。
メキシコのリゾート地、カンクンで点滴
仕事でメキシコのリゾート地・カンクンを訪れました。海の青さに感動し、人も陽気で食べ物も美味しい…ホテルは食べ放題、飲み放題!しかも用意されたお部屋はスイートルームで部屋からの眺めは一面のカリブ海!仕事とは言え、カンクンでの滞在を満喫していました。
しかし滞在3日目の昼食後に突然腹痛を感じ、空き時間を見計らってトイレへ。用を足し、それで一時的に楽になりましたが、また数分経つと襲ってくる腹痛。昼食に食べた魚が生だったのか…などと思いながら仕事を続行するも、徐々に顔色も悪くなりました。
私の異変に気付いたスタッフが少し休むよう言ってくれたのでしばらく座って休んでいましたが、今度は吐き気と全身の倦怠感まで感じ始めました。これ以上は座っていることも出来ないと判断し、仕事を途中で切り上げて滞在先のホテルへ戻らせてもらいました。
部屋に戻り、日本から持参した薬を飲んでみましたが一向に症状は改善せず、ベッドとトイレを行き来して吐いたり下したりの繰り返しながら夜を越しました。
翌朝、目が覚めましたが全く症状は収まっておらず、更には熱まで出てきてしまいました。運良く日本人コンシェルジュの方がいるホテルだったので事情を説明したところ、ホテル専属のドクターがいるので部屋に呼んでくれるとのこと。
しかしここはメキシコ、時間にゆっくりな国民性なのか約束の時間にドクターは現れません。コンシェルジュに何度か電話で催促し、早く来て欲しいと訴え、やっとドクターが部屋に来てくれました。
症状はコンシェルジュが通訳してドクターに伝えてくれたのでとても心強かったのを覚えています。熱を測ったら38度、すぐに点滴をすることに。しかしここでドクターは点滴の針を上手く刺せず失敗し、その点滴針は使えなくなってしまいました。
一本しか針を持ってきていなかったため、ドクターが一度病院に針を取りに戻ると言い、部屋を出て行ってしまいました。異国の地で体調が悪くなることなど初めてで、心細くてその時に泣いてしまったのですが、コンシェルジュの方が落ち着かせてくれたのでとても安心しました。
その内ドクターが戻ってきて、今度は問題なく点滴してくれました。点滴台のようなものは持ってきていなかったので、豪華なスイートルームのベッドの天蓋に点滴を括り付けて点滴を受けました。窓の方に目をやると素晴らしいカリビアンブルー。なんだかこの状況がミスマッチすぎて余計に悲しくなりました。
点滴が終わったあとは解熱剤を処方され、飲んでしばらく休みなさいとのことで、そのまま眠りに落ちました。点滴が終わったのが午前10時頃、目が覚めたら夕方でした。目が覚めてからはそれまでの症状が嘘のようにおさまり、すっかり元気を取り戻しました。
治療費は?海外旅行保険での補償は?
診察代、点滴代、薬3回分で200ドル。コンシェルジュが売店で買ってくれたスポーツドリンクが5ドルかかりました。
トータル205ドルです。
オンラインで損保ジャパンのoffという保険に入っていましたので、治療代、ドリンク代は全額補償されました。
Kazの思うこと
カリビアンブルーの美しい海と点滴のミスマッチ悲しかったですね。大事にはならずによかったですが、点滴だけで205ドルはやはり値が張りますね。
僕もカンクンでは体調を崩して一度全部下しました。まっこさんほどではなかったものの、言葉がうまく伝わらない土地での体調不良で不安になる気持ちはわかります。
海外での滞在が不安な方は、日本人コンシェルジュがいるかどうかをホテル選びの一つの基準にしても良いかもしれませんね。
メキシコへ旅行する方へのアドバイス
海外旅行は楽しいですが、実は気付かない疲れが溜まりやすいです。しかし楽しさが上回っているので疲れていることに気付かず、無理をしたり、普段食べ慣れていないものや飲み慣れていないものを抵抗なく口にします。
それが旅の醍醐味ではあるのですが、それが原因で体調を崩し、病院に行かなければならなくなった時、治療費が大変高額になります。
日本ではないので当然保険もききません。また、体調を崩した時に近くに病院があるとは限らず、万が一病院もない場所だったらヘリコプターで緊急搬送ということも充分ありえます。たった数千円で安心を買えれば安いものなので、出来れば保険には入って行きましょう。
皆さんが普段使っているクレジットカードにも実は海外旅行保険が自動付帯されている場合もありますので、出発前にチェックしてみてくださいね!
備えあれば憂いなし!
皆さんの海外旅行が素晴らしいものでありますように!